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毛髪辞典

毛髪が傷む原因


毛髪が傷む原因は一つではなく様々なものがあります。

■熱による損傷

ドライヤーやヘアアイロンなどの過度の使用による損傷です。
毛髪のほとんどはタンパク質でできていますが、本来タンパク質は熱に弱いという特性があります。

その限界は120度くらいと言われています。
毛髪は通常10〜15%の水分を含んでいますが、加熱して行くとこれらの水分が徐々に蒸発して行き、乾燥し手触りがわるくなります。

さらに高い130〜150度の熱を与えると光沢が無くなり、変形して行き、内部に気泡ができ、弾力が無くなり、もろくなって行きます。

ストレートアイロンが流行っている昨今ですが、美容室で行う縮毛矯正でのアイロン作業時には熱に強い特殊なトリートメント剤などを塗布してから行いますからまだよいのですが、家庭でのアイロン使用には十分な注意が必要です。

■ブラッシングなどによる損傷

健康な毛髪は毛小皮(キューティクル)が綺麗に並んでいますが、何かの原因で毛小皮の一部が剥がれてしまうと、ここから、徐々に損傷が広がって行きます。

この損傷に気付かずにドライヤーなどを使用しながらブラシを使うと、損傷がさらに広がり、やがて毛小皮がすべてなくなり、乾燥し、縦に割れてしまいます。

これがいわゆる枝毛です。
ブラッシングやブロードライをする前には、熱や摩擦から髪を守るブローローションなどを使用しましょう。

■パーマやカラー剤などによる損傷
パーマの場合は1剤の放置時間の置きすぎによるシスチン結合の過度の切断や、2剤の放置時間不足による、毛髪内へのアルカリの残留、ロッドアウト後の水洗不足による酸化剤の残留などがあります。

いずれも、薬剤の使用法をきちんと守れば回避できる問題です。

ヘアカラーの場合は短期間に回数を重ねる事により、毛髪は潤潤軟化の繰り返しで毛小皮がゆがんでしまい、はがれ落ちてしまいます。
一度ヘアカラーをしたら、最低1カ月は間をあけるようにして下さい。

■その他の原因
その他にも、長時間紫外線に当たったり、排気ガスの中のイオウ酸化物も毛髪に損傷を与えますし、ストレスや偏食なども、毛髪が栄養不足になり、発育不良に陥ります。

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