毛髪の皮膚から出ている部分は、角化して死んでいる細胞なので、自然に治る事は残念ながらありません。
だから、普段から傷まないように気をつける事が大切なのですが、すでに傷んでしまった場合には外部から保護する事が大切です。
毛髪に一番大切なのは水分と油分です。
水と油が不足すると、毛髪は、つやと柔軟性がなくなり、硬くなり、摩擦などで損傷を受けてしまいます。
この水分と油分を効果的に髪に与えるのがトリートメント剤です。
最近のトリートメント剤は水分と油分だけではなく、損傷によって流出した間充物質などを補う薬剤やシステムもあります。
■キューティクルの油膜を作るもの
油性原料には鉱物性(流動パラフィン、ワセリンなど)、植物性(ツバキ油、ヤシ油、ホホバ油など)、動物性(スクワラン、ラノリン、ミンクオイルなど)などがあり、これらを精製したり乳化したりして製品化しています。
髪に塗布する事により、キューティクルの摩擦を少なくし、艶や柔軟性を出します。
一般的なトリートメント剤はだいたいこのタイプです。
■キューティクルに樹脂膜を作るもの
樹脂(カチオン性高分子化合物、シリコンなど)でキューティクルを皮膜で覆い、油膜のように光沢や柔軟性を与えます。
最近はシャンプーなどに入っているものもあります。
■毛髪内部から流出した間充物質を補給するもの
美容室などで行うトリートメントがこのタイプ。
間充物質と類似成分である、アミノ酸やケラチンPPTやコラーゲンPPTを補給し、ハリや艶を復活させます。
スポンサードリンク
【ENESのWEB美容学校】HOMEへ戻る 毛髪辞典へ戻る
|