毛髪のタンパク質はシスチンというアミノ酸を14〜18%含んだケラチンという物質です。
毛髪や爪を燃やした時に出る異様な臭気は、ケラチンの中のシスチンが分解して生じる硫黄化合物の臭いです。
シスチンとは、分子中に硫黄を含むアミノ酸で、硬くてしっかりとしたタンパク質をを作ります。
シスチン結合と呼ばれる架橋構造をもっており、パーマ薬剤はこの架橋構造に作用します。
羊毛はかなり人毛に近いと言われていますが、シスチンの含有量は人毛の方が40〜50%多くなっています。
しかし、人毛でも、遺伝、生活環境などによって、特にシスチンの含有量が異なり、体毛より頭毛、老人より若者、女性より男性、白髪より黒髪が多くなっています。
一般的に、タンパク質は20種類のアミノ酸から成り立っていますが、アミノ酸の種類や、それぞれの含有量の違いで、形や性質が大きく違ってきます。
毛髪ケラチンは、塩基性アミノ酸のヒスチジン、リジン、アルギニンの比率が1:3:10になっていますが、この比率は毛髪ケラチン特有の比率で、他のタンパク質には見られません。
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