本文へスキップ

看護師や医療関係者の為の医療用語・医療略語解説サイトです。

生食ロックの手技

スポンサーリンク

末梢静脈での生理食塩液を使用した輸血ルートのロックのやり方を説明します。

陽圧フラッシュの手技


陽圧フラッシュとは、生理食塩液の入った注射器を延長チューブに接続し、内筒を押しながら陽圧をかけつつ接続部から離すと言う手技です。
この陽圧フラッシュの手技で輸血ルートのロックを行います

①チューブを生理食塩液で満たす。
②内筒を押して陽圧をかける。
③陽圧をかけた状態で接続部を離す。

１　必要物品の用意


〇生理食塩液が充填されたシリンジ
〇アルコール綿
〇ディスポーザブル手袋
〇清潔ガーゼ
〇三方活栓を使用する場合は、そのフタ
〇注射器

２　静脈内留置針の刺入部の確認


刺入部の発赤やもれ、腫張などがないか確認し、異常があれば輸血ルートのロックは中止します。

３　消毒



クレンメを閉じ、輸液ルートと延長チューブの接続部分を外し接続部分をアルコール綿で消毒します。
※三方活栓を使用している場合は患者側を閉じハブ部分を消毒します、

４　空気を抜く



閉鎖式輸液システムのプラグ部分や三方活栓のハブ部分の空気を抜きます。

５生食充填シリンジの接続



再度接続部分を消毒し、プレフィルドシリンジを接続し、クレンメや三活を開き生理食塩液を注入します。

６　陽圧フラッシュ



①シリンジの内筒を押して陽圧をかけた状態のまま、
②クレンメを閉じ、
③シリンジを外します。（外すまで陽圧をかけたままにします）

７　ルートの固定



三活の場合は新しい蓋を付け、延長チューブをまとめてガーゼで包み、チューブが折れ曲がらない様注意しながら折り返し、固定用ネットで固定して終了です。
スポンサーリンク