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NIKKO校長の特別講義 |
福岡 大野城市の美容室エネスがお送りする ヘアカットの仕方や、ヘアカタログなどお役立ち情報満載の！
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ヘアカットの仕方【ENEＳのWEB美容学校】ＨＯＭＥ＞ヘアデザインクラス＞19７0年代
1970年代のファッションとヘアスタイルについて図解入りで解説します
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NIKKO校長の特別講義 |
 70年代に流行したツギハギジーンズ。 当時のミュージシャンは、おおむねこのようなカッコしてました  紺ブレが定番のアイビーファッション（左）とニュートラファッション（右）  ファイアフライ  ファイアフライⅡ ちなみに、ファイアフライとはホタルの事  サーファーカットの火付け役のファラフォーセット・メジャーズ。 残念ながら近年お亡くなりになりました |
名曲「ホテルカリフォルニア」で「ロックは死んでしまった」とイーグルスが歌った70年代は、60年代の熱狂があまりにも凄かったので、疲れてしまったのか、文化的にも、まるでロックと心中してしまった様に大人しい10年間だったと思うわ。 女性誌の誕生70年代になって相次いで女性誌が登場してきます。70年に「an an」、71年「non-no」 75年「ＪＪ」7７年「MORE」と次々と登場し、新しいファッションは女性誌から生まれる様になります。 その中でも、70年代を代表するのが「ニュートラ」と呼ばれるファッションです。 ニュートラの時代ニュートラを説明するには60年代に遡らねばなりません。60年代の頁で説明できなかったけれど、５０年代に「VAN JACKET」の創立者「石津 健介」が、アメリカ東部の大学生のファッションを日本に紹介します。 それが60年代になって「アイビーファッション」として大流行。 「アイビーファッション」を別名で「トラッドファッション」と呼んでいましたが（厳密にはアイビーとトラッドはピッタリとは重ならないかもしれないけれど、なにせ昔のことゆえ忘れてしまいましたわ）70年代になり「ニュートラッド」として進化します。 もともと神戸のお嬢様ファッションだったものを最初に「ニュートラ」と呼んだのは「anan」だそうですが、実際に流行させたのは「JJ」でした。 「ニュートラ」の特徴はトラッドファッション定番アイテムのジャケットやカーディガンにグッチやフェンディ、エルメスなどの高級ブランドを合わせるという、いかにも上流階級の奥様方が好みそうなコンサバティブ（保守的）なファッションでした。 高度成長が目に見える形で実現され、平均的な日本人も海外の高級ブランドを買えるようになったのは喜ばしい事ですが、誰もかれもが良家のお嬢様になってしまっちゃつまらないわよねえ。 コンサバファッション好きの方には申し訳ないけれど、やっぱ、ファッションにはある意味「毒」の部分も無くっちゃ、まるでコチュジャン無しのビビンバ（最近ハマッてるのよ～）食べてるみたいで物足りないわ！ それはさておき、倦怠感漂う70年代に、ひとり気を吐いていたのがビダル・サスーンです。 ファイアフライの衝撃この頃にはサスーンは大きな組織になっており、次々若い才能がすばらしい作品を世に送り出していました。特に73年にCHRISTPHER BROOKERが発表した「ファイアフライ」と翌74年にHENRY ABELの「ファイアフライⅡ」はフロントからバックへの斬新で美しい毛流れが世界中の人々を魅了し、グラデーションカットブームが巻き起こります。 この頃の美容師はきっと大変だったと思うわ。 だって、70年代初頭は日本はまだカーラーとピンカールの時代でしたからね。 首都圏などは流行を取り入れるのは早かったでしょうけれど、地方はまだレザーでカットしてるところも多かったはずよ。 そこに、いきなり、ミリ単位まで気を使う緻密なサスーンカットの洗礼を受けたものだからたまりませんわよね。 みんな必死で勉強したんでしょうね。 でも、元々手先が器用で、几帳面な国民性の日本人には向いていたのかもしれないわ。 あっというまに、サスーンのブラントカットは日本中に広まって行きました。 「ファイアフライ」の流行は徐々に年齢層が上の世代にまで広がって行き、なんだかんだで10年以上支持され続けました。 サーファーカットの台頭しかし、若い世代はすでに、重い印象のグラデーションカットには飽きて、もっと軽くて、自由なヘアスタイルを求めるようになっていました。 そこへ登場したのが、ハリウッド女優のファラフォーセット・メジャーズでした。 背中まであるロングヘアにトップからたくさんのレイヤーが入ったファラフォーセットのヘアは、彼女の動きによって様々に表情が変わり、とても健康的で、セクシーで、自由でした。 ここでまた美容師の苦悩が始まります。 サスーンカットで覚えた、緻密なカットテクニックは、緻密であるがゆえに、サーファーカットの様なパネルとパネルの繋がりがさほど重要でないハイレヤーには不向きで、美容師は新たなカットテクニックを模索せねばなりませんでした。 ※サーファーカットは「あの頃のヘアスタイル辞典」で詳しく解説しています |
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