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急性胃炎は胃粘膜が発赤、浮腫(ふしゅ)、びらんなどを呈し、胃痛、吐き気、嘔吐などが主症状です。
原因は暴飲暴食、腐敗物の飲食、食中毒などがあります。
治療は原因物質が胃内にある時は吐かせ、状況によっては胃洗浄も行い、断食して胃粘膜を保護します。
薬剤などは基本的には不要です。
急性胃粘膜病変とは突然に胃症状を伴い、胃粘膜に潰瘍、びらん、出血などが起きる病変の総称です。
原因は、ストレス、薬剤、アルコールなどで、治療には程度によりプロトンポンプ阻害薬、H2ブロッカー、胃粘膜防御製剤などを用います。
また、原因がストレスなどの場合は、精神安定剤なども使用します。
急性気管支炎はインフルエンザや普通感冒、刺激性ガスの吸入などで起きる気管支の急性炎症で激しい咳と白い痰が出ます。
かぜをこじらせている場合が多いので、安静治療が必要で、感染がある場合は抗生物質を投与します。
急性呼吸速迫症候群は肺での過剰な炎症と肺血管透過性亢進を示す症群で、重篤な急性肺損傷です。
原因は多岐にわたり、死亡率は40〜60%とされます。
治療は人工呼吸による呼吸終末陽圧呼吸、あるいは持続的陽圧呼吸で、原因が消失して呼吸機能が回復するまでは厳重な呼吸管理が必要です。
急性腎炎は急に発症する腎臓の炎症で、浮腫、タンパク尿、血尿、高血圧などの症状が出ます。
治療(看護)としては安静・保温で老廃物の産生を少なくし、腎臓の負担を軽くし、腎血流量を増やし、老廃物の排泄を促します。
その他、水、塩分、たんぱく質の食事制限を行い、溶連菌感染に対し抗生物質の使用や高血圧に対しては降圧剤や利尿剤が使われます。
急性すい臓炎は、左上腹部の激痛や腹筋緊張、ショック症状、腸管麻痺などの強烈な症状が起きるすい臓の急性炎症で、原因は胆石症、胆嚢炎、胆管炎などに続発しますが、たんぱく質や脂質に富んだ食事やアルコールの摂取が引き金になります。
治療は絶対安静と断食を行い抗膵酵素薬や抗生物質を投与し、ショック状態に対しては大量の補液を行います。
状態がひどくなれば開腹し廃液管を腹腔内に入れて滲出液を排出し、大量の補液を繰り返し行います。
急性虫垂炎は虫垂の急性炎症で、悪心、嘔吐、心窩部痛で始まり、右下腹部痛に移行します。
治療は早期に虫垂切除術を行います。
急性副鼻腔炎は急性鼻炎から波及することが多く、複数ある副鼻腔のどれにも起こりえますが、上顎洞の場合が多いです。
治療は抗生物質、消炎剤を使用し、膿汁の排泄をよくすることが大切です。