質感カットのやり方2(実践編)
では、最初にお見せしたレイヤースタイルを例に、どの部分に、どれくらいのソギを入れてゆくのかを、具体的に説明します。
なお、ベースカットは終了したものとしてここでは省略しています。
それと、毛量が多い人の場合は質感カットを施す前に根元から2〜3cmくらいをセニングシザースで減らしておきます。
ただし顔周りや、分け目付近、一番下の襟足などは避けてください
1 最初はヘムライン(アウトライン)からです。この部分はあまり深い位置から行うとアウトラインに穴が開きますので毛先2〜3cm位から左右のソギを入れます。
2 @とは対照的に、このエリアは表面には出ない部分なので、毛量を減らしたいときはこの部分を集中的に減らします。したがって1/2か1/3の位置からのソギを行います。
3 さらにこのエリアは、ボリュームも抑えたいので、全体に上からのソギも加えます。つまりこのエリアは、左右と上の3方向からのソギを入れることになります。上からのソギは、左右のソギよりも浅い位置から行い、おさまりを良くしたいのでソギ方もえぐるというより丸く削るようにします。
4 一番上のエリアは、このスタイルの表面になる部分なので、深い位置からソギを入れると短い毛が飛び出しやすくなるので、1/3の浅い位置から左右のソギを入れます。
5 さらに、下からのソギを入れて、ボリュームが出やすくします。
6 サイドに移ります一番下のエリアはヘムラインになりますので、@で説明したとおりごく浅い位置から、そぎます。
7 このエリアはAと同じなのですが、サイドはバックより髪が生えている面積が少ないので、Aほど量を減らす必要はありません。上からのソギもほとんど必要ないと思います。ただし、この部分の骨格が張っていたら、上からも入れる必要があります。
8 一番上のエリアはC、Dと同じやり方で行ってください。
9 バング(前髪)の一番生え際の部分は半分くらいの細かいマス目に分けます。そして、両側からソギを入れると減りすぎて、短くなったように見えるので、片側からのソギのみいれます。
10 残りの部分は下からのソギのみ入れます。
以上で終了です。
質感カットはいかがでしたか?正直とても面倒臭いでしょ。 でも、ただ、やみくもにレザーやセニングでソギまくったスタイルとは仕上がりも違うし、スタイルの持ちが断然違います。もし、これを見ているあなたが若い美容師さんなら、がんばって自分のものにして下さい。
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