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点滴のやり方2(サーフローによる穿刺)

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サーフローを使った穿刺のやり方を詳しく解説します。

サーフローとは正式には留置針の商品名ですが、留置針の市場ではかなりのシェアを占めているので、留置針静脈ラインを取る事を「サーフロー取っといて」などと言う所も多いようです。


サーフロー 血管を探す
1 点滴においても、血管探しはとても重要で、特に点滴の場合は長時間かかる場合も多いので、関節などの動く部分は避け、痛みが少ない順に@前腕の外側、A前腕の内側、B手背から太くて曲がっていない血管を探します。

2 留置針の持ち方の1例です。 もちろん自分が一番やりやすい持ち方で構いません。

3 血管が決まったらアルコール綿で消毒し、左手で皮膚にテンションをかけながら、ためらわずに一気に刺します。
4 刺すときの角度はおよそ30°〜45°です。


サーフロー 穿刺のやり方

5 サーフローの内筒(針の部分)が血管にヒットすると赤丸部分に血が上ってきます。
この段階では外筒はまだ血管内には入っていません。

6 そのまま針を少し寝かせ、さらに3〜5ミリほど進めます。
この事をベテラン看護師は「血管を引っかける」と表現します。

7 針を進めることで、外筒が血管内に入ると、ココとココに(イラスト参照)血が上って来ます。
ここまで来れば、穿刺はほぼ成功したと言えるでしょう。

※失敗例
サーフロー 失敗例

A 針の進め方が足りないまま外筒を進めてしまうと、血管に入りません。
B 逆に針を進める時の角度が深すぎたり、進めすぎたりすると血管を破ってしまいます。
C 外筒を進めた後で、針を再挿入すると外筒を破ってしまう可能性があります。

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サーフロー 外筒を進める
8 血が上って来たのを確認できたら、内筒(針)は絶対に動かさないようにして、外筒のみを根元近くまで進めます。

9 留置針を持っている手は動かさず、左手で駆血帯をはずし次に、血管内に入っている外筒の先端と思われる個所を押さえながら、内筒(針)を抜きます。

※2で抑える箇所が違ったりすると、針を抜いた瞬間に血が噴き出してくる恐れがあるので、慣れないうちは防水シートを敷いておきましょう。

10 留置針に点滴ラインを接続します。
その後、点滴が確実に落ちているかを確認します。

サーフロー チューブの固定

11 留置針と輸液ルート接続部を覆うようにドレッシング材を貼り付けますが、空気が入らないように注意してください。

12 輸液ルートをループ状にし補強テープを2本使い固定します。

13 補強テープはチューブが動かないように側面までしっかりと止めます。

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