パーマ薬剤(1剤)のアルカリ剤として用いられる炭酸水素アンモニウムは、アンモニア水を、冷却しながら二酸化酸素を加圧した状態で作用させ、放置すると炭酸水素アンモニウムの結晶が出来ます。
その結晶はアンモニア臭がして、水に溶かすと弱いアルカリ性を示します。
炭酸水素アンモニウムの特徴はアルカリ度の割にはpHがあまり上がらないので、配合量を多くしても、アルカリ度は上がりますがpHはあまり上昇しません。
そのため、炭酸水素アンモニウムを主体としたパーマ薬剤は、反応が穏やかでオーバータイムの心配は少ないのですが、その分、ウェーブ形性力は弱いです。
一般的なパーマ薬剤には、アルカリ剤として炭酸水素アンモニウムのみではなく、他のアルカリ剤と組み合わせて使用されます。
また、炭酸水素アンモニウムはパーマ薬剤の他に食品添加物(膨張剤)や染料、医薬品の原料としても用いられます。
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