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ヘアカットの仕方【ENESのWEB美容学校】HOME>ヘアデザインクラス>1990年代のヘアとファッション
1970年代のファッションとヘアスタイルについて図解入りで解説します
最終回 帝国の落日 1990年代 |
ヤマンバメイクで、流行りの厚底ブーツのコギャル |
コギャルの誕生そして増殖一方バブルがはじけて、景気後退が進行した90年代中ごろの日本では悲惨な状況でした。銀行は多額の不良債権を抱え見栄をかなぐり捨て国に救済を求め、ちょっと前まで羽振りが良くってベンツなどを乗り回していて人が自己破産で、今は自転車通勤なんていう風景があちこちで見受けられました。 大人たちがすっかり意気消沈している中で、めきめきと頭角を現してきたのが「コギャル」と呼ばれる女子高校生を中心とした世代でした。 紺ブレにタータンチェックのミニスカートそしてルーズソックスがコギャルの定番でした。 「なにそれ、まるでガンダムの足みたいじゃないの」って最初にルーズソックスを見たとき、私は思ったわよ。 でも見慣れてくると、ソックスにボリュームがあるので、足は細く見えるし、ローファーと一体化しているので足長にも見えるわけよ。 校則の範囲内で見事に新しいファッションを作り出したコギャル達には、さすがの私も脱帽するしかなかったわ。 コギャルたちは私服の部分でも大いに新しい流行を生み出しました。 渋カジから始まり、ダーティーなグランジファッション、さらにフレンチカジュアル、LAスタイルとめまぐるしく変化し、90年代のファッションリーダーは間違いなくコギャルたちでした。 中でも特異だったのがヤマンバメイク(とヘア)よね。 ファッションには先入観なく向き合うのが信条の私も、これにはさすがに驚きました。 ファッションは常に、ここではない何処かを探し求めて、異国や、遠い過去、未来をモチーフにするのが常ではありますが、一体ヤマンバ達はどこを目指しているのか、私には理解できなかったわ。 「まったく、原始人みたいな顔して・・・・」と思ったところでハッと閃くものがありました。 彼女たちがモチーフにしているのは、ひょっとしたら人類発祥の地であるアフリカ?そして時代は原始時代? もしそうだとすれば、究極の異国情緒と言えるかもしれないわね。 もちろん、これは私の私論ですから、違うかもしれないけどね。 そんなコギャルたちに影響を受けて、年齢が少し高い「お姉ギャル」その連れの「ギャル男」遂には乳母車を押した若い母親の「ギャルママ」などの様々な亜種まで登場。 意気消沈している大人たちを尻目に、声高に騒ぎながら繁華街を闊歩するコギャルたちにはだれも逆らえなかったわ。 90年代後半の日本はは殆どコギャルたちに乗っ取られたようなものね。 |
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