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融資を申請する場合には最低以下の書類が必要になります
1、内装工事の見積書及び平面図
2、借入申込書
3、創業計画書
見積書及び平面図
両方とも内装業者に作ってもらいます。
見積書は完全な物でなくても良く、申請に使うものだと言えば業者がこちらの言う金額で見積書を作成してくれます。
借入申込書
借入申込書は決まった書式があり、窓口でもらえます。(HPからダウンロードも可)
項目は名前、住所、職業、家族構成などの基本的なものと、借入希望金額とその使い道、あとは担保を入れるのか、保証人を立てるのか、担保、保証人両方行わないのかの3択から選び、保証人を立てる場合は裏面に住所、名前、年収などを記入するだけです。
借入申込書の記入は面倒なだけで、難しい項目はありません。
しかし、書き損じる場合もあるので2枚くらいは貰っておいた方が良いです。
私は以前、書きかけの借入申込書をテーブルの上に置いておいたら、当時小さかった娘に落書きをされて、青ざめた経験があります。
創業計画書
これも、決まった書式があり、窓口でも手に入るし、
日本政策金融公庫のHPからダウンロードも出来ます。
HPには記入例もありますので、一度目を通して置いてください。
記載する内容は開業する動機、あなたの仕事の履歴、開業する店の規模やサービス、資金の使い道、事業の見通しなどですが、創業計画書はとても重要で、融資側はこの書類で、あなたが計画性があり真面目で信用できる人物かや、情熱を持って仕事に取り組む人物かなどを判断します。
また、この書類を元に面接時に質問されます。
だから、創業計画書をいかに書くかで融資が決まると思って、あなたと言う人物をしっかり売り込みましょう。
創業計画書は以下の様に6つの項目がありますが、書き込める部分が少ないので、自己アピールするにはとても足りません。
そのため、正規の創業計画書には簡潔に書きその他に、自作の詳細な計画書を作成し、添付した方が良いと思います。
1、創業の動機
日本政策金融公庫のHPには書き方のお手本が職業別にあり、それには「○ 美容業に従事して12年、現勤務先での固定客も付いてきたため、同じ美容師の妻と共に店を持つことにした。 ○ ××駅近くの住宅地に良い物件を見つけたため(ショッピングセンターへの通り道に面したビルの1階)と2つの動機が記されていますが、こんなもんでは全然弱いと思います。
創作ではありますが私ならこの様に書きたいです。
「美容師になって12年様々な事を経験しました。 コンクール出場は8回(うち、入賞は4回、賞状を添付します。)海外研修にも参加し美容の仕事の奥深さを感じました。
特にヘアカットに興味があり、自費で様々な講習会に通い修練を積みました。 ディプロマも複数持っているので添付します。
その甲斐あって現在の店舗では顧客数も数百名持っております。
さらに、最近は仕事の幅を広げるべくリンパマッサージ、まつげエクステの講習にも通っております。
自分の美容室を持ちたいとはこの仕事に就いた当初から思っておりましたが、機も熟したと感じ、また、ショッピングセンターの通り道に面したビルの1階という好条件の物件も見つかったので、同じ美容師である妻と創業を決意しました。
妻も美容師の通常の業務の他にネイリスト、エステシャンの資格を持っておりますので、幅広くメニュー展開できると思います。
創業できたら、新しい技術を積極的に取り入れ、事業が軌道に乗ったら、まず夫婦で1店舗ずつ美容室を持ち、優秀な人材を育て上げ、さらに店舗を増やして行きたいと思っています。
将来的には10店舗くらい店舗を増やし、この地域では1番と言われるようになりたいです。」
この様に、仕事に対する取り組み方や、アピールできる自分の価値、将来の夢などを、めいっぱい書き込めば、仕事にかけるあなたの熱い情熱が伝わるのではないでしょうか。
後に面接もあるので、嘘を書いてはいけませんが、多少の誇張は構わないと思いますので、最大限自分を高く売り込みましょう。
2、事業の経験等
ここは美容学校以降の職業の履歴を書きます。
取得した資格の欄には、美容師免許、管理美容師免許などを記入しますが、その他に資格を取得しているなら、是非記入すべきですが、1行しかないので複数ある場合は自作の創業計画書の方に記入しましょう。
現在の借入の状況
事業資金を除き現在金融機関から借入があれば記入します。
3、取扱商品、サービス
カットやパーマなど美容室で行う予定の技術の種類と金額を記入します。
ここも3行しかなく、当然全部書ききれないので、自作の方へびっしり書き込みましょう。
セールスポイント
ここも、重要なところです。技術や取扱商品など他店と差別できるポイントををしっかりと書き込みましょう。
たとえば、「最新のドライカット技術で、通常のへカット技術では不可能だったフォルムや質感を表現します」とか「天然の原料100%のヘアカラー剤を使用し、髪を一切傷める事無く、きれいに染め上げます。」など、ここは多少オーバーに書いても良いと思うので、思い切りふくらまして、ありったけの事を書き込みましょう。
また、技術や商品などの資料があれば添付しましょう。
4、取引先・取引条件等
販売先
美容室の場合は販売先は 一般個人で、支払いの条件は即金となります。
その他に勤めていたときの顧客数や、出店する場所の長所、たとえば駅のまん前なので人通りが多く、目立ちやすいなどと書いておきます
。
仕入先
美容材料などを仕入れる予定の会社名を記載します。
従業員等
雇用を伴う起業は評価されるので、雇うかどうか迷っていたとしても、とりあえず書いておきましょう。
もちろん後の事業計画に人件費を入れるのを忘れないで下さい。
5、必要な資金と調達方法
ここは左右に分かれていて、左側に必要な資金の詳細、右側にその資金の調達法を書き込みます。
当然ですが、左右の合計金額が一致していなければなりません。
設備資金
店舗の内装工事、セット椅子やシャンプー台、その他の備品など金額別に記入します。
運転資金
開店前の美容材料やロッドなどの備品、チラシ作成などの費用を書き込みます
調達の方法
自己資金や、政策金融公庫から受ける予定の融資その他、親族、や他の金融機関からの融資があればその金額を記入します。
6、事業の見通し
事業の見通しは創業当初と軌道に乗った後に分かれて、それぞれに売上、原価(材料代)その他家賃や人件費などを書き込むようになっています。
まだ、創業もしていないのに予想しろと言うのは難しいことですが、今までの勤務の経験をもとに考えましょう。
融資の可否の評価は計画の妥当性と、その計画を実行する経営者としての人物評価の2点が重視されます。
悲観的過ぎる予想や、夢のような予想はせずに、現実的に考えましょう。
売上計算のやり方
美容室の場合、客単価×セット面数×回転数で計算します。
たとえば、客単価6000円、セット面数が4面あれば、1日2回転で6000×4×2=¥48,000が1日の売上で、1ヶ月の営業日数が25日なら48,000×25=\1,200,000が一ヶ月の売上になります。
このやり方で、創業当初は2回転、軌道に乗った後は4回転と言うように考えて、それぞれの原価やその他の経費を算出し書き込みます。
なお、軌道に乗る時期も書くようになっていますが、平均的には半年〜1年後です。
この欄も、創業時や軌道に乗った後の2つに分けるのでは無く、さらに細分化したものを別紙に記載しても良いと思います。
たとえば、開店後2ヶ月は20%OFFにするのであれば客単価も当然低くなりますので、その分を別紙に書いても良いのではないでしょうか。
最後に
創業計画書は何度も下書きして、矛盾が無いように作ってください。
また、これを元に面接で質問されるので、どこを質問されてもきちんと説明できるようにシュミレーションを行っておく事も大切です。
申請後1週間から10日で政策金融公庫から連絡が入り、面接の日が決まります。
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