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以前のトリートメントと言えば、薬剤は1種類しかなく、ただ髪に塗布してスチーマーに入れるだけの物でした。
トリートメントは表面を保護すするだけのリンスと違い、毛髪内部まで浸透し、ダメージによって流出した内部の成分を補うものだと教わりましたが、当時の薬剤のレベルで本当に毛髪内部まで有効成分が浸透しているとはとても思えず、1回シャンプーすれば元の髪の状態に戻ってしまう感じでした。
そんな頼りなかったトリートメントも、最近は、使う薬剤も数種類〜10種類と増え、効果も1ヶ月程度は持続すると言う、かなり高度なものに変貌しました。
しかし、その分工程が複雑化し、ある程度の知識と経験がないと行えない技術になりました。
システムトリートメントの工程
工程に関しては各メーカーが趣向を凝らし独自の有効成分やメソッドを競っているので、すべてを説明する事は不可能ですが、各社に共通している部分もかなりありますので、複数のメーカーで共通している部分を拾い出し、一般的と思われる形で紹介したいと思います。
1、毛髪診断
太い、細い、くせなどの髪質から、パーマやカラーの履歴、ダメージの程度や部位などなどを確認し、使用薬剤や、工程などを決定します。
2、シャンプー
各メーカー共にシステムトリートメント薬剤の1つにシャンプーをラインナップしているところが多く、シャンプー剤自体にはトリートメント成分は入れずに、システムトリートメントの下地作りで、汚れや、残留アルカリなどを除去するクレンジングとして使用しています。
3 スチーミング
ここで湿熱を当てることで、毛髪を膨潤、キューティクルを開かせ、後から塗布するトリートメント成分を浸透させやすくするためと、水分を補給します。
以前はスタンド式スチーマーを使っていましたが、最近はバルッキーなどハンドラみたいな小型の機器を使うことが多いようです
4内部補修のための薬剤塗布
ここからは各メーカーが大きく分かれるところで、アミノ酸、セラミド、ケラチン、コラーゲンの有効成分を別々に分子量が小さいものから塗布して言ったり、複数の有効成分が予め混合されている薬剤を一回で塗布したりなどメーカーごとに様々な工程があります。
5浸透補助
毛髪内部への浸透を良くするために、前述のバルッキーやブルブルコーム(ハホニコ)、平アイロンに似た「超音波浸透促進機」などを使用して毛髪内部への有効成分の浸透を促します。
6毛髪表面の補修
キューティクルの補修と表面をコートしてたんぱく質などの流出を防止するため、主に油分を補給します。
油分の濃度で質感や手触りが違ってくるので、薬剤も「サラサラ」、「しっとり」などと種類分けしているメーカーもあります。
トリートメント専門用語解説
あ行 NMF
か行 ケラチン(PPT) コラーゲン(PPT)
さ行 CMC セラミド スクワラン
な行 ナノ化
は行 バルッキー ヘマチン ヒアルロン酸