夜会巻きは技術の難度が高く、特に若い美容師さん達には高い壁となって立ちはだかりますが、今回私が、経験が浅い人たちにも簡単に夜会巻きが出来るやり方を考案しました。
写真とイラストで詳細に作り方を説明していますので、「夜会巻きはちょっと」と今まで尻込みしていた人も是非トライしてみてください。
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1、耳上とGPを結ぶラインで前後に分けます。(あらかじめカーラーなどでGPに集まるように巻いておいて下さい)
2、バックはこの様に、真ん中にV字のベースを取って下さい。
3、V字ベースが緩まないようしっかりと三つ組みを作り、フラットになるよう巻いて左右2か所Aピンでとめます。
4、V字ベースとほぼ同じ大きさのたぼ毛を作ります。
5,6 たぼ毛をV字ベースの上に、はみ出さないようにピンで上下左右をとめます。
7、残りの部分に、根本中心に逆毛を立てて行きます
8、逆毛のスライスはこの様にとって下さい。
9、左右に逆毛を立て終わった状態です。
10、まず左側から始めますが、上下2つに分けます。
11、2つに分けたら上のパートを邪魔にならないようダッカールで止めておき、下の部分の余分な逆毛をブラシで取り表面をきれいに整え、約45度の角度で右斜めに持ち上げます。
12ゆるまない様に注意しながら毛先を1回ひねります。
13、ひねった部分をAピンでV字ベースにとめます。(写真が分かりにくいですが、ウィッグの右斜め上から撮影しています)
14、続いて上のパートも同じようにして下のパートの毛流れと合わせるようにしながら、たぼ毛の上にかぶせます。
15、上下の毛流れがそろったら同じようにAピンでとめます。
16、軽くスプレーをふり、コームで素早くおくれ毛などをくっつけます。
17、左半分の終了です。
18、毛先は邪魔にならない様、トップにとめておきます。
19、右側も同じ要領で、約45度の角度で左上方へもってゆきます。
20、その毛束の下にコームのテールを斜めに入れます。
21、ここが、かんたん夜会巻きの1番のポイントになります。
まず、コームを少し浮かせて、毛束をテールで2つ折りにするように曲げ、毛先をコームの下に通し、そのまま右斜め方向へもってゆきます。
※ 写真では分かりづらいですが、右手はそのままコームを持っています
22、そのままコームで毛束がゆるまないように抑えながら、右手でコームを持ち替えます。
折り曲げる位置はバックセンターよりかなり左寄りです。
23、今度は左手で折り曲げている部分がゆるまないように押さえながら、ゆっくりコームを抜きます。
24、左手はそのままで、毛先を5、6回ねじります。
25、そのまま、V字ベースにピンでとめ、おくれ毛を少量のスプレーでなでつけます。
26、上のパートも同じ角度で左上方へもって行き、
27、下のパートと毛流れ合うように毛流れを整え
28、下のパートの毛先のねじっている部分を隠すようにしながら1回ひねってAピンでとめます。
29、最後に、もう1度毛流れを整えます。
30、左側から見るとこの様になっています。
31、右側から見た図です。
32、残っている毛先部分はループ状にして毛ピンなどでとめておきます。
これで一応、夜会巻きは完成ですが、より完成度を高める為に、隠しピンを打つ事を進めます。
隠しピンの打ち方
33、右側の毛束の一番下が、ゆるみやすいので、そこに隠しピンを打ちます。
34、ここからはピンが分かりやすいよう別のウィッグで説明します。
まず、Aピンを開いて、毛と毛の間に5mmほど入れます。
この時に注意しなければならない事はピンに表面の毛をはさみこまない事です。
35、そのままの状態で、反時計回りに180度回転させます。
36、ピンを地肌と平行に、中に完全に押し込みます
37、割れ目をコームで、なでつければ、全くピンは見えなくなります。
もし、ピンで表面の毛を挟んでしまっていると、表面が、ひきつれてしまうので注意してください。
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