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増毛の技術は少し前まで大手が特許を持っていたので、個人の店舗で行うには高額の導入費用やランニングコストが必要でしたが、このたび特許の期限が切れたので、個人の店舗でも導入しやすくなりました。
増毛技術はとてもシンプルなもので、だれでも1度習えば、すぐにできる様になります。
問題は時間で、最初は1本結ぶのにかなり時間を要します。
1時間で100回結べるようになるのが最初の目標です。
実際の増毛のやり方
1 この器具を使ってファイバー毛を髪に結んでゆきます。
2 先端部分はこのようにループ状になっており、開閉出来るようになっています。
機械編みの編み針と構造は同じだそうです。
3 これがファイバー毛です。 ストロー状の土台に通してあります
4 1本が2つ折になっており、折り目をループにしてあります。 通常はこれを2本ずつ髪に結んで行くので、1本の髪が5本に増えるということです。
5 フレシキブルなスタンドにお箸そっくりな棒をはさみ、先端にファイバー毛をストローごと取り付けます。
6 ブロッキングします。
7 1〜2mm程度の薄いスライスを取ります。
8 スライスの下に専用のセーム革をシングルピンで留めます。 こうすることで髪の毛がよく見えます。
9 結ぶ髪1本を取り出し、セーム革に押し付けると、くっつきます。ほかの髪は邪魔にならないようにシングルピンに挟み込みます。 髪をはさみやすいようにシングルピンの上側の先端を少し反り返らしておきます。
10 土台からファイバー毛を編み針に移します。
11 基本的に2ループづつ取り出します。
12 そのまま結ぶ毛髪に針を開いて引っ掛けます。
13 左手人差し指と中指でファイバー毛と毛髪両方をはさみ、編み針をループから抜くように右側に引くと
14 毛髪にファイバー毛が通ります。
15 ループ部分を右手でしっかりと押さえ、ファイバー毛を引っ張りループを締めます。
16 ループが縮まりました
17 さらに縮まったループ部を爪で1回しごき、つぶして戻りにくくします。
18 次に毛髪とファイバー毛の両方を引っ張りファイバー毛を根元にずらしてゆきます。
19 根元までずらし終えました。 結び目はとても小さく肉眼では、ほとんど判りません。
20 次に毛髪に玉結びをつくり、ファイバー毛が抜けないようにします。 針の先端を毛髪にひっかけます。
21 そのまま、針を1回転させて巻きつけます。
22 針の根元まで移動させます。
23 今度は又、針先の方へ移動させると針のふたが立ち上がってきます。
24 毛髪の毛先部分を向こう側に倒し針に巻き付いている部分をさらに先端方向へずらすとふたが閉じ、毛先部分は針の輪の中を向こう側に通り抜けた状態になります。
25 そのままの状態でファイバー毛が結ばれている部分まで針をすべらせてゆきます。
26 毛先を左手で持ったまま針を右側へ引くと針に巻きついていた毛髪が外れるので、毛先を持っていた左手を離し、そのまま針を引き続けて毛先が完全に抜ければ玉結びが出来ます。
27 20〜26の部分は増毛技術の要の部分ですが、実際の毛髪では細すぎて写真が判りづらいので、もっと太い黒ゴムを使ってもう1度説明します写真の縦にのびているのが毛髪、横に結んでいるのがファイバー毛だと思ってください。
最初に針を毛髪に引っ掛け、
28 そのまま針を反時計回りに1回転させて針に巻きつけます。
29 そのまま、針の根元近くまでずらしてゆきます。
30 今度は先端方向へ戻しながら、針のふたを起こして行きます。
31 毛髪の毛先を針の向こう側に倒します。
32 針にまき付けていた部分をさらに先端方向へずらし、ふたを完全に閉じます。
33 そのままファイバー毛の結束部分のすぐ上まで針を滑らせて行きます。
34 針にまき付けていた部分から針を右側に抜きます。
35 毛先を持っていた左手を離し結び目から毛先を抜いてゆきます。
36 この様に、地肌のすぐ上にファイバー毛が結ばれ、さらにすぐその上に玉結びが出来れば成功です。
これが増毛技術のすべてです。
ファイバー毛を毛髪に通し、抜けないように玉結びを作るというだけの実にシンプルな技術なのですが、私たちは今まで毛髪1本1本を相手にする仕事と言うのはやったことがありませんので、慣れるまでには少し時間がかかります。
私は10回ほどモデルとウィッグで練習したらだいぶ慣れてきました。
また、どの毛髪にファイバー毛を結びつけるかで増毛の持ちが違ってきます。
増毛が必要な人は何割かの毛髪のヘアサイクルが極端に短く(3ヶ月〜半年)なっています。
ですから結びつけるのは正常なヘアサイクルの毛髪に結ばないとすぐに脱毛してしまいます。
その見分け方は長くてしっかりした毛髪を見つけることです。
それと、正常な毛髪でも休止期に入っている毛髪はすぐにでも抜ける可能性が可能性があるので、増毛を行う前にシャンプーとブローを行い休止期の毛髪を事前に抜いておいた方が良いです。
最後にファイバー毛についてですが一般的な美容材料ディーラーでは取り扱っておらず、専門ディーラーと契約しなければファイバー毛はもちろん専門の器具も手に入らず講習も受ける事ができません。
私が契約したのは以下の増毛専門ディーラーです。
非常に良心的な会社ですので、興味がある方は問い合わせてください
シスターズLLC
п蒜ax 092−923−1964
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