グラデーションカラーの基本的な考え方や、テクニックなどを図解入りで、初心者にも分かりやすく、丁寧に解説します。
根元から毛先に行くに従い、不自然な境目がなく徐々に明るくするのがグラデーションカラーの基本です。
しかし、そのやり方は単に薬剤を使い分けるだけではなく、ウィービングやスライシングなどのテクニックを組み合わせて各美容室が実に様々なアプローチを展開しています。
凝ろうと思えば、どれだけでも複雑に出来るグラデーションカラーですが、今回紹介するのは、経験の浅い美容師さんでも出来るようなシンプルなやり方を紹介します。
グラデーションカラーの基本的な塗布のやり方
根元から毛先に徐々に明るくする為に、何色ものカラー剤を使い分けると言うのではなく、基本としては2色のみで行います。
2つの薬剤のレベルの差は2〜3レベル位が良いので、例えば暗い部分に7レベルの薬剤を使うのであれば、明るい部分には9〜10レベルの薬剤を使用します。
1番のポイントは、いかに境目をぼかすと言う事なので、「ねじり塗布」と言うテクニックを使用します。
事前にベースとなる暗めの薬剤A(例えば7レベル)と明るめの薬剤B(例えば10レベル)の2種類を調合しておきます
1 パネルのスライスはジグザグに取ります。
2 ベースとなる暗めの薬剤Aを根元から中間に塗布します。
3 中間に薬剤がたまると境目がはっきりしてしまう恐れがあるのでコームスルーで良くのばします。
4 中間部分を軽く(1,5回転ほど)ねじります。
5 ねじった部分に今度は
明るめの薬剤Bを乗せ
6 指を使い、もみ込む様にしながら毛先方向へ薬剤を伸ばして行きます。
※実際はちゃんと手袋をして下さい
7 ねじっている部分をほどかないようにしながら、毛先にはさらに多めに薬剤Bを塗布します。
8 うまく行けばこの様に自然にグラデーションカラーになります。
ありがちな失敗例
A ねじらずに塗布すると境目がはっきり出てしまいます。
B 明度の差をつけすぎるとやはり自然なグラデーションがつきません。
C 根元近くからねじりをいれると、単に1色染めが伸びた感じになってしまいます
次ページでは実際の営業での使い方を説明します
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