グラデーションカラーは必ずしも全頭に行う必要はありません。
シンプルで効果的なやり方として、ヘアカットのようにオーバーセクションとアンダーセクションに2分割して、オーバーセクションは通常の1色染めを行い、アンダーセクションのみグラデーションカラーを行うと言う方法があります。
ブロッキング
ブロッキングはヘアスタイルによりアンダーセクションを広めに取るやり方と狭く取るやり方があります。
2つのブロッキングの使い分け方
ワンレングスやローレイヤーなどではアンダーセクションが見えにくいので広めに取り、ミディアム〜ハイレイヤーはアンダーセクションが見えやすいので狭めのブロッキングというのが基本的な考え方ですが、お客様の要望などでは逆の場合もあるかもしれません。
塗布の順番
アンダーセクションのみにグラデーションカラーを行う場合、原則としては、1色染めをするオーバーセクションは通常通りの中間、既染部、根元の順で染めを行い、発色したら水洗し、その後にアンダーセクションのグラデーションカラーを行うのが失敗が少ない確実なやり方ですので、経験が少ない人はそのように行ってください。
しかし、このやり方は確実ですが、その分時間もかかります。
そこで、オーバーとアンダーを同時に塗布して行くやり方もあるので紹介しますが、放置時間などの見極めが必要になるので、ある程度の経験がないと難しく失敗する恐れもあるので注意が必要です。
いきなりお客様に試さないで、身近な人で練習して行いましょう。
一般的なケースとして、前回のカラー(1色染め)から数か月経過した状態と言う設定で説明します。
まず、全体のベースカラーとなる
暗めの薬剤(例7レベル)Aとグラデーションカラーに使う
明るめの薬剤(例10レベル)Bを調合します。
※オーバーセクションの既染部が退色しており、レベルダウンが必要であれば、さらに
レベルダウン用の薬剤Cを用意して下さい。
イラストは塗布の順番を表しています。
@最初にオーバーセクションの根元1cmあけて、既染部に少し重なる様に
薬剤Aを塗布します。
※発色しづらい毛髪は3〜5分程度放置時間が必要です。
A次に既染部に
薬剤Aか、レベルダウンが必要であれば
薬剤Cを塗布します。
Bここからアンダーセクションにはいります。(前ページの塗布の基本を参考にして下さい)
根元から中間くらいまでベースカラーの
薬剤Aを塗布し中間に薬剤がたまらない様コームスルーします。
C中間部をねじり明るめの
薬剤Bをねじり部分に乗せ、指で揉み込みながら毛先に伸ばして行き、さらに毛先には
薬剤Bを多めに塗布します。
その後アンダーセクションが希望の色になるまで放置(7〜10分)します。
D最後にオーバーセクションの根元に
薬剤Aを塗布し、5分程度放置し、発色すればOKです。
※通常はここでコームスルーを行うのですが、グラデーションカラー部分にベースカラーの薬剤が混じると暗くなってしまうので、もしコームスルーをやりたければオーバーセクションのみ行い、その毛先などがアンダーセクションには触れないように注意して行ってください。
うまく行けばこの様に毛先に向かって自然なグラデーションがつきます。
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