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勘定科目が理解できたらここからは実際に帳簿に記入してゆきます。
記入する帳簿は金銭出納帳と銀行勘定帳の2冊です。
これらの台紙は文具屋や100円ショップなどで購入することができます。
なお、銀行勘定帳も金銭出納長の台紙を使いますので、購入する台紙は金銭出納帳のみで構いません。
それと、台紙を綴じるバインダーが2冊必要で、一方を金銭出納帳、他方を銀行勘定帳とします。
帳簿がそろったら、ここからは実際の営業に沿って記帳して行きます。
営業開始日は4月1日とします
帳簿付けなんてめんどくさいと言う方はコチラ
1日目
4月1日お店をオープンしました。お客様用の雑誌とお茶を早速購入しなくてはなりませんが、まだ売り上げが上がっていないので、お店用の現金がありません。
その為あなたは自分の財布からお店の財布に1万円入れ、雑誌とお茶を購入しました。
(あなた個人の財布とお店の財布は必ず分けておきましょう)
その後お客様が数名来店されて1日の営業が終了しました。今日の売上は30000円でした。
本日のお金の出し入れを金銭出納帳に記帳すると以下のようになります。
あなたが自分の財布から出した1万円は金銭出納帳側からすれば事業主から借りた訳ですから、勘定科目は
事業主借になります。
この様に、帳簿の記帳においては主役はあなたではなく金銭出納帳なのです。
私は最初、事業主貸し、借りの意味がわからず苦労しましたが、主役は金銭出納帳なのだという事がわかってやっと納得できました。
雑誌と紅茶の勘定科目は同じ雑費になりますので同じ店で同時に購入したのであればまとめて記帳しても構いません。
売上は厳密に言えば技術売上と商品売上に分けられ、以前税理士にお願いしていたときは技術と商品は利益率が違うので別々に記帳するように言われていましたが、確定申告の時には結局まとめて記入するので、分けて記帳する意味がないと思い、今は技術と商品まとめて記入しています。
プロの税理士に申告を頼めば上手に申告書を書いてくれ、少しは節税になるのかもしれません。
10年以上そのやり方で確定申告していますが、税務署からは何も言ってこないので、間違ってはいないのであろうと思われます。
2日目
本日は支出はなく、売上は40000円でしたので売上のみを記帳します。
6日目
5日分の売上がたまったので、お店の口座にへ入金します。
売上金は何日に1回入金しなければならないと言う事はなく、毎日入金しても、逆に月に1回でも構いませんが、毎日銀行に通うのは大変ですし、1ヶ月分の売上を持ち歩くというのも物騒なので、週に1〜2回入金するのがよいかと思います。
それと、個人的に急な出費ができたなどの理由で、入金前にたまっていた売上金から使ってはいけません。
もし使いたければ、面倒ですが一度入金してから引き出してください。
その場合の勘定科目は
事業主貸になります。
「自分が稼いだお金なのに勝手に使えないなんて」と思いますが、帳簿を記帳するということは、お金の流れを明確にするという事なのですから、面倒でしょうが記帳のルールに従いましょう。
銀行へ入金したので、銀行勘定帳にも記帳しなければなりません
現金出納帳に間違って記帳しないようにして下さい。
4月1日に入金した千円は通帳を作ったときに入れたものです。
銀行勘定帳というのは預金通帳をより詳しくしたものなので、金額は通帳と同じに記帳します。
通帳だけでは出し入れの金額しかわかりませんが勘定帳を記帳していれば、それが何の金額なのかすぐにわかります。
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