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決算表の作成1ページ目
青色申告は申告書のほかに決算書を提出しなければなりません。
決算書は4枚あり、その1枚目が以下のものです。
文字がわかりにくいと思われますので、できれば国税庁のHPから
所得税青色申告決算書をダウンロードしたほうが良いと思いますよ。
4ページある決算書を1ページから順に書いてゆくと2度手間になるので、2→3→1→4の順で記入してゆくのが良いと思います。
何だかとても面倒くさそうな書類ですが、少しずつわかり易く説明してゆきますので、面倒がらずについて来てください。
なお、右上の9項目の部分は住所や名前、屋号などを書き込む部分ですので省略します。
確定申告なんかめんどくさいとお思いの方はこちら
この書類は大きく縦に3行に分かれているので、縦に3等分して1行ずつ説明してゆきます。
わかり易いように例として、金額を記入しています。
また、個人営業の美容室にはあまり関係ない箇所もいくつかあるので、その箇所は空白のままにします。
まず、1番左端の行から説明してゆきます。
書き込む欄にはすべて番号が振ってあるのがわかるでしょうか。
1は1年間の総売り上げを書き込みます。
実際の売上金額だけではなく、
家事消費分をプラスして書き込みます。
(家事消費については
次ページで説明してます。)
年の途中から開業した場合、たとえば4月に開業したのであれば、4月から12月までの売上の合計金額を書き込みます。
2〜6は空欄のままでOKです。
8〜16は経費を勘定科目ごとに1年分の合計を書き込みます。
9の荷造運賃は美容室には関係ないと思います。
17〜24もすべて経費を勘定科目別に記入してゆきます。
18の減価償却費については別ページで詳しく説明します。
21外注工事、
24貸倒金は通常、美容室には関係ないと思います。
25〜30までは空欄になっているので、私は
車両費、
材料費、
販売促進費の科目を作っています。
注意 間違いが発覚しました。材料費についてはここに項目を作らず、売上原価の項目の仕入金額の項に記入してください
初めて申告する人は、開業日以前に開業のために使った金額があるはずなので、
開業費を作って忘れずに記入してください。
なお、単価が10万円以上の物は開業費に入れず減価償却に入れます
31は雑費ですので、今まで書き込んだ以外のすべての経費、たとえば有線放送料金や雑誌などの金額の合計を記入してください。
32 記入したすべての経費の合計金額を記入します。
33差引金額(7−32) 7売上の合計金額から32経費の合計金額を引きます。
この場合は12,000,000−8,669,250=3,330,750が1年間の営業利益ということになります。
一番右側の行に入ります。
34〜37は貸倒金などの繰戻し額を記入するところなので、通常は記入しなくても良いところです。
38専従者給与 配偶者や子など事業専従者の給料の年間の総額を記入します。(専従者給料は月8万くらいにしておけば所得税や住民税が、かかってこないので楽です。)
※白色申告は上限が86万円までです。
39〜41も通常は記入する必要がありません。
42計 34〜41間での合計を書きます。
横の例の場合は専従者給料しかないので960,000と記入します
。
43青色申告特別控除前の所得金額(33+37−42) 売上から経費を引いた33の金額(3,330,750)に37の金額(0)を足し、42の金額(960,000)を引いた値(2,370,750)を記入します。
44青色申告特別控除額 青色申告することで得られる特典の一つである控除額650,000を記入します。
※当然ですが、白色申告はここには記入できません
45所得金額(43−44) 43の金額2,370,750 から特別控除650,000を引いた金額1,720,750が最終的な所得金額になります。
これで、1ページ目の終了になります。
このページは面倒ではありますが、難しくはないと思います。
注意!
経費で注意しなければならない事は、融資を受けている場合、毎月お店の口座から引き落とされますが、経費に入れて良いのは利子の分だけで元金の返済分は経費にならないので注意してください。
よく考えればわかりますが、融資のお金で行った内装工事は減価償却、備品などの購入は開業費として経費に参入するので、元金の返済まで経費にすれば2重に軽費として計上することになるからです。
決算書2枚目に続く
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