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決算表の作成(4ページ目)賃借対照表
前ページよりつづく
決算表の4ページ目に入ります。
4ページ目は賃借対照表と言うものです。
賃借対照表(ちんしゃくたいしょうひょう)とは
賃借対照表は簡単に言えば、財産の内訳を記すもので、預貯金や借金、利益などのバランスや変動が一目でわかるようになっていると言うことですが、正直言って複式簿記を完全に理解してないと理解できません。
今回このページを作成するために私は、専門書を買い込み、3日間勉強しましたが、どうしてもわかり易く解説することができません。
しかし、完全に理解できなくても記入はできますので、皆さんも「そんなもんだ」と思ってください。
なお、表の右側の赤枠で囲んでいる部分は製造業の人が書き込む部分なので、それ以外の業種の人は書き込む必要はありません。
確定申告なんかめんどくさいとお思いの方はこちら
資産の部
まず、左半分の資産の部から説明します。
日付 原則として期首は1月1日からですが、年の途中から開業した場合は、開業した日が期首になります。
期末の12月31日はいつ開業したとしても変わりません。
現金 小口現金(お店の財布)にいくらあるかと言うことです。
開業した日は0円なので期末のみ記入しています。
当座預金、定期預金、その他の預金 該当する預金のみ記入します。
通常、お店の口座は普通預金でしょうから、その他の預金に残額を記入します。
お分かりと思いますが、記入するのはお店の口座のみなので、個人の預金などは記入する必要はありません。
建築付属設備、機械装置、車両運搬具、工具 器具 備品 ここには決算表3ページ目で作成した減価償却の数字を
入れます。
期首は購入価格、期末は減価償却表の未償却残高(ヌ)を記入します。
ちなみに建築付属設備はエアコン、車両運搬具は自動車、工具 器具 備品は美容機器を当てています。
造作 内装工事に該当する項目がないので「造作」を追加しました。
事業主貸 生活費として引き出した金額の合計金額を記入します。
右半分の負債・資本の部は記入する箇所は少ないです。
支払手形、買掛金は、通常は該当しないと思いますので記入する必要ありません。
借入金 融資を受けているのであれば期首と期末の元金の残高を記入します。
預り金 お店の口座に従業員の所得税や消費税などがあれば記入してください。
元入金 資産の部の期首の資産の合計から負債の部の期首の合計を引いた金額の事です。
2箇所とも同じ金額を記入してください。
例の場合は7,3000,000−4,000,000=3,300,000となります。
元入金と言うのは企業で言えば資本金に当たるものだそうですが、個人営業の場合はあまり意味のないもののようです。
青色申告特別控除前の所得金額 決算書1ページの43番の金額を転記します。
すべての記入が終わったら、後はそれぞれの合計を書き込みます。
ここで問題なのは資産の部の期首の合計と負債の部の期首合計(赤枠の部分)、資産の部の期末の合計と負債の部の期末の合計(紫枠の部分)が同じ金額にならなくてはいけません。
しかし、期首の部分は合うのですが、期末の部分は合わない事がよくあります。
金額が大きく違うようならどこかに入力ミスがあるでしょうけれど、小額の違いなら事業主貸か事業主借の部分を調整して合わせます。
これで決算書の記入は終わりましたが、申告はまだ終わりではなく、次は確定申告書(B表)が第1,2の2枚あります。
もう少しですので頑張りましょう。
確定申告表第1表へ続く
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