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日本政策金融公庫での融資の受け方
融資の種類
日本政策金融公庫は様々な形の融資を行っており、新規開業する場合は新規開業ローンと言う物がありますが、さらに細分化されており、以下のように分かれています。
○新規開業資金(新企業育成貸し付け)
ほとんどの業種で利用可能
○女性、若者/シニア起業家資金(新企業育成貸し付け)
女性または30歳未満か55歳以上の方
○再チャレンジ支援融資(再挑戦支援資金)
廃業歴等のある方
○食品貸し付け(新規開業支援資金)
食料品小売業、食品製造小売業、花き小売業を営む方
○生活衛生貸付
飲食店営業、食肉販売業、理容業、美容業、旅館業、浴場業、クリーニング業などを営む方
○新創業融資制度
無担保・無保証人をご希望の方
新規開業は新規開業資金が該当すると思いますが、たぶん美容室の場合は生活衛生貸付が利用できるのではないかと思います。
自信がないので、窓口で相談してみるのが一番だと思います。
新規開業資金
利用できる人の条件
1、同じ業種に6年以上(同じ店でなくても可)従事している事
2、大学等で修得した技能等と密接に関連した職種に継続して2年以上お勤めの方で、その職種と密接に関連した業種の事業を始める方
3、技術やサービス等に工夫を加え多様なニーズに対応する事業を始める方
4、雇用の創出を伴う事業を始める方
要約すると美容学校を卒業して6年以上美容室に勤務していれば良いと言う事です。
融資の額と種類
内装や設備などに必要な資金と、開店後に必要な運転資金の両方を融資してもらえます
融資額の上限 7,200万円以内(うち運転資金4,800万円以内)
返済期間
設備資金 15年以内(特に必要な場合20年以内)<うち据置期間3年以内>
運転資金 5年以内(特に必要な場合7年以内)<うち据置期間6ヵ月以内(特に必要な場合1年以内)>
※据置期間を、たとえば6ヶ月と設定すれば最初の6ヶ月は元金は支払わなくても良いですが、利子のみは支払わなくてはなりません。
利率
利率は 担保や保証人の有無又は返済期間により様々で全部は載せられないので基準金利のみ載せます
担保を入れる場合
5年以内返済 1,45〜2,45% 6年超7年以内6,55〜7,55% 9年超10年以内 1,75〜2,75%
担保を入れず保証人を立てる場合
5年以内返済 2,40% 6年超7年以内 2,50% 9年超10年以内 2,70%
※利率は金融情勢によって変動するのであくまで目安にして下さい。
生活衛生貸付
一般貸付と新興事業貸付とに分かれており新興事業貸付の方が一般より有利になっているのでお勧めですが、条件があります。
利用できる人の条件
生活衛生同業組合の組合員である事 つまり同業組合に入会しなければなりません。 もちろん美容室開業前でも入会は可能です。
融資の額と返済期間
設備資金 1億5,000万以内 返済期間 18年以内(内据置期間2年以内)
運転資金 5,700万以内 返済期間 5年以内(内据置期間6ヶ月以内)
利率
基準金利は上記の新規開業資金と同じですが 同業組合から振興計画の認定を受ければさらに低い金利で融資を受ける事ができます。
日本政策金融公庫の融資には実に様々な形態があり、それぞれの利率も基準金利から特利A、特利B〜特利Zまで10種類以上あります。
一概に自分がどの融資をどの利率で受けられるかは判らないので、独立を決心したら、早い時期に一度窓口に出向き詳細を相談するのが一番だと思います。
次ページでは、様々な申請書類の書き方を説明します。
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