プロペシア(フィナステリド）
プロペシアとは商品名で、本来の薬品名は「フィナステリド」と言い、米メルク社が前立腺肥大の治療薬として開発しました。
しかし、その後ＡＧＡ（男性型脱毛症）において、毛髪の成長が見られることがわかり、アメリカ食品医薬品局（FDA）により男性型脱毛症の治療薬として認可されました。
日本では2005年に厚生労働省に認可され万有製薬（現MSD）から発売されました。
諸外国では大衆薬として販売されているようですが、日本では一般的な販売はされておらず、医師の診療を受け、処方してもらわねばなりません。
海外通販などを利用すれば個人でも入手できるみたいですが、フィナステリドの濃度や他にどんな成分が入っているか解らないので、海外通販を安易に利用する事は危険です。
フィナステリドの特徴
男性型脱毛症の原因に男性ホルモンの一種であるDHTがありますが、フィナステリドはこのDHTの産出を抑える事で効果を発揮します。
男性型脱毛症の進行をくい止めたという意味ではプロペシアは98％の人に3年間は効果があったそうです。
プロペシアは、いわゆる発毛させる薬ではなく、脱毛を抑止する薬ですが、臨床試験では服用者にはある程度の発毛も見られるそうで、国内の臨床試験では半年で 48%、1年で 58%、2年では 68%、3年で 78% と髪が増える人が経時的に増えて行き、従来の育毛剤では難しいと言われる生え際などにも効果が見られるとの事です。
副作用
フィナステリドは医薬品なので、当然副作用も無いわけではありません。
プロペシア１ｍｇを服用した人の中で、胃の不快感や性欲減退などの副作用が見られるようですが、その割合は５％と少なく、有効成分を含まない他の薬剤と同程度なので、1日１ｍｇの用量を守って服用する分には、副作用の心配は無いようです。
しかし、フィナステリドは成人男性のみに服用が認められていますので、未成年や女性、特に妊娠している人は服用しないで下さい。
どちらにしても、男性型脱毛症に効果がある薬なので、女性の薄毛には効果はありません。