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看護師や医療関係者の為の医療用語・医療略語解説サイトです。

採血の基本的なやり方(シリンジ)

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採血は看護師にとって最初に立ちはだかる壁とも言えるでしょう。
そんな採血の手技を出来るだけ分かりやすく説明します。

しかし、採血のやり方や使用する器具は各病院によって違いますので、それぞれの現場のやり方に従うのが一番で、このページは、あくまで参考にすると言う事で見てください。
手技を上達させるには何といっても練習を積むことが一番です。

採血の準備



  • シリンジ
  • 針(失敗に備えて予備の針も何本か必要)
  • 駆血帯
  • スピッツ (必要な血液の量も確認しておきましょう)
  • アルコール綿(5枚程度)
  • テープ(あらかじめカットしておく)
  • 肘枕
  • 手袋

何事にも下準備はとても大事で、これをいい加減にすると途中で慌てなくてはいけない状況になりますので、採血に必要なもの一式をきちんと手元に揃えておきましょう。

駆血帯の結び方と血管の見つけ方


採血のやり方1 画像








採血のやり方2 画像













※ まず最初に患者さんの名前を必ず確認しておきましょう。1 肘の少し上で交差させます2 チューブの下側(A)に親指、上側のチューブ(B)に人差し指をかけます。3 交叉している部分をつまみ、AとBを外側へ引っ張り腕を締めます。4 BをAの下に数センチほどくぐらせます。5 くぐらせた部分を少し引っ張り勝手に、ほどけないようにします。また、駆血帯を外すときにはBを引っ張りはずします。6 駆血帯を結んだだけでは血管が見つけにくいので、血行を良くするためにグーとパーをしてもらいます。7 その後に軽く親指を中に入れてグーをしてもらいます。8 ここで血管を探します。紫に透けて見え、なおかつ盛り上がっている血管が一番良いのですが、両方揃っている血管はまれです。その場合は紫に透けているだけの血管より、盛り上がっている血管の方が採血に向いています。採血はこの血管選びが一番重要で、良い血管を見つけられれば8割がた成功といえます。眼で見るだけではなく、指で触り確かめましょう。PR

穿刺


採血のやり方3 画像









採血のやり方4 画像






採血のやり方6 画像







9 採血に適している静脈は基本としては、表在性で弾力があり、蛇行していないもので、撓側皮静脈(親指側)尺側皮静脈(小指側)と前腕正中静脈の3本から選びます。一般的にはひじ関節付近の正中皮静脈を選択しますが、見えにくい場合には撓側皮静脈や手背静脈を選択することもあります。10 血管が逃げないように、斜め下に皮膚を引きテンションをかけます。11 シリンジはこのように持ち人差し指が目盛りの上に来るようにし、針は切り口が上に来るように持ちます。12 穿刺する位置を決めたら迷わず一気に刺します。 深さは1〜2mmです。13 血管に当たると、僅かに血管の壁を突き破る感触が感じられることもあるので、全神経を指先に集中しましょう。14 もし感触が感じられなくても、針の根元部分に静脈血が上がってくれば成功です。15 そのままの位置をキープして、外筒は動かさず押子のみを引き必要な量の血液を採血します。16 充分量の血液が引けたら、駆血帯を素早く外します。17 その後、シリンジを抜きます。 駆血帯を外す前に針を抜いてしまうと、刺し口から血液が飛び出す場合があるので、必ず駆血帯を先に外してから針を抜くようにしましょう。18 各スピッツに必要量の血液を入れます。スピッツに記載してある量に必ずしも達しなくても、最低半分の量あれば検査はできますので、必ず記載量を守る必要はありません。スピッツに分配し終えたら、良く振ってから検査に出しましょう。

採血のコツ



















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採血が苦手と言う方のために、ベテランの人達のアドバイスを集めました。参考にしてください。〇逆血確認後にそのままシリンジを引かずに、わずかに針の角度を下げ、少しだけ針を進め、血管内にしっかりと入れたほうが血管を破ったり、抜けたりしないので良いと思います。〇針が血管内に入ったら、そのまま血管をすくいあげるように、針を少し寝かせて進めるのがコツです。〇血管が逃げる場合は、血管近くの皮膚を斜め下に引っ張りテンションをかけながら穿刺します。〇血管が柔らかいと採血時の吸引力で血管壁がつぶれて針先の穴をふさいでしまい途中で引けなくなる場合があります。そんな時には針を少しだけ回転させるとうまくゆく事もあります。〇血管が細くて分かりづらい人は普段どこで採血しているか本人に聞いてみるのが良いと思います。〇採血は穿刺のやり方も需要ですが、自分が失敗しない血管選択の技術も重要です。これは慣れの問題で、経験を重ねれば駆血帯を締めただけでどこに刺したらよいかすぐに分かるようになります。