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やさしい血液ガスデータの見方 

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血液ガスデータの見方を知りたいと思っても、何やら難しい化学記号や計算式などがたくさんあり、どうしても尻込みしてしまうという方のために、血液ガスデータを、1から分かりやすく丁寧に解説します。


血液ガスを理解するために必要な体のメカニズム


いまさら言うのも何ですが、私たちは酸素を空気中から取り込み、肺で血液中のヘモグロビンと結合させて何十兆と言う体中の細胞へ届けています。

細胞は酸素がないとエネルギーを作り出せないのです。

しかし、私たちは酸素だけでは生命を維持できず、さらに炭水化物や脂肪、たんぱく質など多数の栄養素を食事として採らなくてはなりません。

この様な細胞代謝や食事で体内には酸ができますが、これらの酸を体の外へ排泄しないと体内(血液)は酸性になってしまい、細胞はpH7.40±0.05のごく狭い範囲内でしか活動できないので、生命の維持が難しくなってしまいます。

そのため私たちには、肺と腎臓と言う酸を排出する経路が2つあり、互いに協力し合い血液のペーハーが7.40±0.05を保てるようにしており、この働きを酸塩基平衡(さんえんきへいこう)と呼びます。



血液ガス分析は、文字通り体の生命線と言える呼吸の状態(酸素化)と酸塩基平衡が正常に行われているか、異常があるとすればどこに異常があるのかを分析するものです。


 目次


1 酸を排出する2つのメカニズム「緩衝」と「代償]

2 血液ガスデータの種類と覚え方

3 血液ガス異常 4つのパターン

4 実際の血液ガスデータの読み方①

5 実際の血液ガスデータの読み方②

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血液ガスを理解するための用語解説

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HCO3   PaCO2   PaO2   SaO2   BE

   塩基   分圧   アシデミアとアシドーシス、アルカレミアとアルカローシス

サチュレーション

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