真空管採血のやり方を図解入りで詳しく解説します。
採血の基本はシリンジによる採血ですが、コストや利便性などで現在医療機関では真空管採血が最も多く行われています。
※駆血多の巻き方や、血管の探し方は
採血のやり方とコツのページで説明しています。
1 採血針の下側のキャップのみを外し、採血ホルダーにまっすぐ差し込みます。
2 真空管採血は採取した血液が患者の体内に逆流する恐れがあるので、スピッツの底が採血部位より下になるようにします。 これをアームダウン法と言います。
3 採血ホルダーはこの様に持ちます。
4 左手で穿刺部位より手前(末梢側、遠位)に皮膚を伸展させ、静脈の真上からゆっくり採血針を刺入します。
刺入の深さは、およそ針の1/3から1/2ですが、肥満の場合はもう少し深く刺入します。
シリンジでの採血では血管に当たっていれば逆血が見られますが、真空管採血では血管に当たっていても、この段階では何も起きません、感覚だけが頼りになります。
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5 刺入角度はおよそ15°〜30°以内で行ってください。
6 ホルダーを持っている右手は動かさずに左手でスピッツをホルダーに差し込み、内側の針に刺します。
7 血管に当たっていれば、この段階で血液が噴出します。
当たってなければ当然血液は出てこないので、そんな時は針先を前後に少し動かして血管を探しましょう。
8 充分量の血液が取れて、噴出が止まったら、スピッツを抜き、新しいスピッツと交換します。
この時もホルダーを持っている手は動かさないよう気を付けます。
9 最後のスピッツが終わったら、スピッツを抜き、針は刺したまま駆血帯を外します。
10 最後に針を抜き、あとは通常採血と同じようにアルコール綿で抑えながら3〜5分間圧迫します。