ミノキシジル

ミノキシジルの歴史は意外と古く、1970年代に、アップジョン社(現ファイザー)が高血圧の人の血圧降下剤として開発しました。

しかし、副作用として全身の多毛症を引き起こす事が多かったため、新たに、頭皮に対しての外用薬として、臨床試験が実施され、のちに脱毛症に有効だと発表されました。

ミノキシジルは海外では「ロゲイン」という商品名で育毛剤として販売されています。
日本では、大正製薬が一般医薬品として開発し商品名「リアップ」として販売し、人気を博しています

 

ミノキシジルの特徴


ミノキシジルは、脱毛を抑制するだけのプロペシアと違い、血管を拡張させ、毛根に充分に栄養を与えるだけではなく、直接毛母細胞に働きかけ、細胞分裂を盛んにする事で髪の成長を促します。

また、プロペシアが男性だけにしか効果がないのに比べ、女性の薄毛にも効果があり、大正製薬も2005年には「リアップレディ」
という女性用ミノキシジルも発売しています。
しかし、ミノキシジルは服用をやめれば、元の状態に戻ってしまうため、使い始めたら一生使う覚悟が必要です。

副作用

ミノキシジルの副作用としては、頭皮のかぶれや、かゆみ、湿疹、脂漏性皮膚炎などがありますが、臨床試験では副作用の発症例は少なく、用法、用量を守って使用する分には、比較的安全な薬といえます。

しかし、元々は血圧降下剤として作られたものですから、高血圧の治療を受けている人や、逆に低血圧の人が服用すると急激に血圧が低下する危険性があるので、注意が必要です。