酸がH
+を放出する物質なのに対し塩基とはH
+を受け取る物質と言えます。
塩基は代謝産物の酸からH
+を受け取り、体外に排出し、血液が酸性に傾かないようにする緩衝作用を行っています。
緩衝作用を行う塩基にはHCO3
ー、HPO4
2−、Cl
ー、SO4
2−、血漿蛋白、赤血球、骨、細胞内蛋白など様々なものがありますが、最も重要なものがHCO3
ー(重炭酸イオン)で1日に産生されるCO2を緩衝するだけではなく、人造から排泄される不揮発性酸の排出にも働いているので、酸塩基平衡の重要な指標になっています。
これらの塩基が体内でどれだけ増えているか、あるいは減少しているかを調べるのがBE(ベースエクセス)で
、 実際のHCO3
−(重炭酸イオン)の濃度ー24=BE で計算します。
この値がマイナスなら代謝性アシドーシスが疑われ、プラスなら代謝性アルカローシスが疑われます。
血液ガスを理解するための用語解説
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HCO3ー PaCO2 PaO2 SaO2 BE
酸 塩基 分圧 アシデミアとアシドーシス、アルカレミアとアルカローシス
サチュレーション