グラデーションボブの基礎

ヘアカット初心者の中には「グラボブは難しくて苦手」と言う人が結構いるみたいです。
そんな人のため、今回グラデーションボブの切り方を徹底的に、わかり易く解説したいと思います。
もう、これでグラボブが難しいとは言わせません。


スライスの取り方による3つの切り方

グラデーションボブにも様々なカットのやり方がありますが、基本的なものとして水平スライス、斜めスライス、縦スライスと言う、パネルのとり方による3つに分類されます。
この3つの切り方を覚る事で、様々なバリエーションのグラデーションボブを作れるようになります。


グラボブ 3つのスライス 画像

パネルの角度

グラデーションボブはパネルに一定の角度、たとえば30度とか、45度にリフト(持ち上げる)してカットしてゆきますが、リフトする角度は地肌からの角度ではなく、ある基準点(床や床からの垂直線)を設けて、そこからの角度を付けてカットしてゆくので間違えないようにしましょう。


グラボブ 角度の考え方 画像


このパネルの角度の考え方を、決して間違えないようにしてください。

通常は、垂直線からの角度と、床からの角度の両方を考える必要はなく、どちらか一方からの角度を考えれば良いのですが、最近は「真下から45度にリフトして」などと垂直線からの角度で言う事が多いようですが、昔は床面からの角度で言っていたので、人により違う場合があるので、混乱しないように注意しましょう

グラボブがうまく切れないという人は、このパネルの角度を、勘違いしてしまっている事が多いので、さらにわかり易く解説します



垂直面からの角度だけでよければ床面は必要ないのでは?とも思えますが、やはり垂直と水平の両面あった方がより正確にパネルの角度が付け易いと思ったので、2面にしました。
もちろん、床面だけや、垂直面だけでOKと思った人はそれでも一向に構いません。

なお、注意事項としてリフトの角度が45度の場合は垂直面からも、床面からも45度なので良いですが、それ以外だと、床面と垂直面からの角度は違いますので注意してください。

グラボブ 角度の違い 画像

垂直面とパネル、床面は上のイラストのように三角形になります。
「三角形の内角の合計は180度になる」と学校で習ったのを思い出してください。

床面と垂直面が交わる部分は常に直角(90度)なので、床面からの角度が45度なら180-90-45=45で垂直面からの角度も同じになりますが、床面からの角度が30度になると180-90-30=60になるので垂直面からの角度は60度になります。

どうですか?パネルの取り出し方は理解できましたか?
「え~まだ良くわからない(泣)」と思った人も安心してください
次ページからは1つのウィッグを3つのパネルの取り方で実際にカットしてゆきます。
水平スライスのグラボブはかなり長めになりますが、こうすれば1つのウィッグで3種類の切り方が練習できます。

水平スライスのグラボブ

斜めスライスグラボブ

縦スライスグラボブ