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血液ガス異常 4つの基礎パターン
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血液ガスの異常には４つの基礎パターンと、それらの混合型がありますが、まずは４つの基本パターンを覚えましょう。
①呼吸性アシドーシス
肺からの換気がうまく行かずにＣＯ2を体の外に出せない状態で、血液のpHが酸性に傾いた状態です。
原因は肺胞低換気の病態が多いのですがその他にも呼吸不全、ＣＯＰＤ、肺炎、ギランバレー症候群などが考えられます。
血液ガスデータの状態
ＰａＣＯ2は４０Torrより上昇する↑
ｐＨは7.35より下降し、酸性になる↓
②呼吸性アルカローシス
血液中から過剰にＣＯ2が排泄されて、血液がアルカリ性に傾いている状態です。
肺炎や喘息などによる呼吸困難や精神的原因による過換気症候群などが原因です。
血液ガスデータの状態
pHは7.4より上昇する↑
ＰａＣＯ2が４０Torrより下降する。↓
③代謝性アシドーシス
体内で産生される酸の増加やＨＣＯ3ーが再吸収されず体外に排出されることによるＨＣＯ3ーの減少により血液が酸性に傾いた状態です。
慢性腎不全、糖尿病性ケトアシドーセス、尿毒症、下痢などによる ＨＣＯ3ーの流失などが原因です。
血液ガスデータの状態
pHは7.4より下降する↓
ＨＣＯ3ーの値は下降する↓
ＰａＣＯ2は変わりません→
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④代謝性アルカローシス
酸を中和するＨＣＯ3ーが過剰に蓄積して血液がアルカリ性に傾いた状態です。
激しい嘔吐や胃液の喪失などによるＨ+やＣＬ⁻の喪失により相対的にＨＣＯ3ーが増えてしまったことが原因です。
血液ガスデータの状態
pHは7.4より上昇↑
ＨＣＯ3ーの値も上昇↑
次ページ（実際の血液ガスデータの読み方）へ
目次
１ 酸を排出する２つのメカニズム「緩衝」と「代償］
２ 血液ガスデータの種類と覚え方
３ 血液ガス異常 4つのパターン
４ 実際の血液ガスデータの読み方①
５ 実際の血液ガスデータの読み方②
血液ガスを理解するための用語解説
※新しくウィンドウが開きますＨＣＯ3ー ＰａＣＯ2 ＰａＯ2 ＳａＯ2 ＢＥ
酸 塩基 分圧 アシデミアとアシドーシス、アルカレミアとアルカローシス
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